《 ボーイスカウトについてのQ&A 》
Q1.ボーイスカウトとはどんな団体ですか?
団体というより運動といった方が適切です。ボーイスカウト運動は、健全な青少年の育成を目的とした世界的な社会教育運動です。それは、正しい生活態度を身につけ、心身ともに健全な、明日の日本を担う立派な青少年を育成する教育活動です。
Q2.ボーイスカウトとはどういう意味ですか?
ボーイは少年であり、スカウトは斥候・先駆者・道のない所に道を発見して進む人という意味で、世の中の開拓者、自ら率先して幸福な人生を切り開き社会の発展の先頭に立とうとする少年を表します。
この名称は、世界共通でしたが、現在は男女混じって活動していることから、世界ではただ単に「スカウト」の名称を使用している国が圧倒的に多いです。
Q3.ボーイスカウトとは誰が指導しているのですか?
一言で言えば、普通の大人が指導者です。誰でもボーイスカウト運動の主旨に賛同し、専門の訓練を受けたボランティアが担当しています。なかには本職の教育者もいますが、全く教育に関係しなかった人が熱心な指導者になっている例も多くあります。共通なのは、皆さんこの運動に情熱をもち、何の報酬もなく奉仕していることです。 「公益財団法人ボーイスカウト日本連盟」では指導者訓練体系を確立しており、指導者養成を厳格に行っています。指導者としての様々な技能や知識を身につけた人しかボーイスカウトの指導者にはなれない仕組みです。
Q4.ボーイスカウトとはどんな活動をしているのですか?
野外活動、特にキャンプ生活を通じて自然を学び、人間同士の連帯を学ぶことが中心です。長期キャンプは夏休みなどにしかできませんが、ふだんは、土・日・祝日などに集まって、キャンプでの基本作業、例えば炊事をしたり、テントを張ったり、あるいは磁石と地図を頼りに歩くことなどを勉強します。
また、カブスカウトは、工作・ワイドゲーム・歌などの遊びを中心とした活動が多くなります。ビーバースカウトは原則キャンプをしませんが、当団では一年間の締めくくりの活動として、一泊の舎営を行います。カブスカウト以上になるとテントを使用したり、バンガローや宿舎を使って何泊かのキャンプを行います。
Q5.ボーイスカウトとは何歳から入れますか? また,何歳まで続けられますか?
ボーイスカウトでは隊員の年齢に合わせた育成のために、年齢に応じた 5 つの部門を下記のように設けています。小学校就学前年(園児年長組)の1月から男女問わず入れます。その後は、年齢に応じたプログラムがあり、21歳以上になると指導者として活躍します。
最近、小学校5年くらいになると部活、塾などを理由にやめさせたがる方がいますが、ボーイスカウト教育の効果は、ボーイ隊に進んで本当のキャンプをやれるようになってからです。
※園児年長組/1月 ~ 小学 2 年生/3 月 ...... ビーバースカウト(BVS)
※小学 3 年生/4 月 ~ 小学 5 年生/3 月 ...... カブスカウト(CS)
※小学 6 年生/4 月 ~ 中学 3 年生/8 月 ...... ボーイスカウト(BS)
※中学 3 年生/9 月 ~ 満18歳 /3 月 ...... ベンチャースカウト(VS)
※満18歳 ~ 25 歳 ...... ローバースカウト(RS)
一方、女の子の入団に関してはもちろん可能です。ただし活動内容も男の子と同じです。
そのため「公益財団法人ボーイスカウト日本連盟」とは別に「公益社団法人ガールスカウト日本連盟」という女の子専用の組織もあります。活動内容は女の子専用に編成をしています。
女の子の場合はボーイスカウトとガールスカウトの両方の団が近くにあればどちらを選んでも構いません。地域によってはボーイスカウトとガールスカウトが連携して活動をしているところもあるようです。
Q6.ボーイスカウトでは団体訓練をしているのですか?
強制的に押しつける団体訓練は全くしていません。むしろ1人1人の良い性質を伸ばす個性教育を、野外の大自然とグループという場を利用して、綿密にくまれた教育プログラムにより、愉快なゲームなどを通じて楽しく行っています。
Q7.なぜカーキ色の制服を着ているのですか?
この制服は、野外活動に一番便利で、(ビーバースカウトの場合はブルーのポロシャツ、カブスカウトの場合は紺色の制服)これは世界各国ほぼ共通で、世界のどこで会っても、この制服を見ればボーイスカウトの友達であり、言葉は通じなくても兄弟のような親しい交わりができるのです。少年たちは、野球をする時は野球のユニフォームを着るのが当たりまえと思うように、ボーイスカウト活動をする時はスカウトの制服を自然に着こなしています。
また、ボーイスカウトの制服は、色々な記章類などをつけるのに便利なデザインと布地が使われています。
Q8.ボーイスカウトはどんな教育法ですか?
ボーイスカウト教育は、班別制度と進歩制度という独特の教育制度から成り立っています。
[班別制度(ビーバー隊はなし。カブ隊では組別制度)]
これは、少年の心理に通じた小さい自治的なグループで、そのグループ活動を通じて協力心と責任感を養おうとするものです。指導者は小グループ内の少年たち、それぞれの個性をよく見て指導します。
[進歩制度]
これには、進級制と技能章制の2つの種類があります。進級制は、色々定められた科目をなしとげることによって、段々と上級のスカウト(ビーバー隊;ビーバー → ビックビーバー、カブ隊;りす → うさぎ → しか →くま→ 月の輪くま、 ボーイ隊~;初級 → 2級 → 1級 → 菊章 → 隼 → 富士 に進んでいく制度です。
ボーイ隊からは、6 段階となり、最高到達点の「富士スカウト」を目指すような仕組みとなります。
技能章制は、社会にも、自分自身にも役立つ各種の技能を自分で選択し、それを修得することによって、自己の能力を啓発しようとするのです。その修得のしるしとして、ビーバーでは木の葉章、小枝章、カブではチャレンジ章(5つの分野で全 40 項目)、ボーイ以上では技能章(83 項目)が与えられます。
以上のように、ボーイスカウトの教育法は、少年たちの自発心と積極性を助長し、その個性をのばしながら、集団の中での自分の責任を自覚した立派な人間に成長するよう十分な配慮がなされています。
Q9.ボーイスカウトは学業のさまたげになりませんか?
ボーイスカウトとして集会に出席する時間は、月に2~3回×2~3時間程度です。子どもたちの余暇時間を利用して遊びを善導するものですから、学業のさまたげになることは決してありません。
むしろ、子どもたちの自発活動参加によるものですし、自らの可能性の発見という個性開発でもありますから、自主性・自律心が養われ、一般学業ものびてきます。これらは、学校教育や家庭教育と協力し、補い合いながら、子どもたちのすこやかな成長をめざすものです。
Q10.ボーイスカウトはたいへんお金がかかるのではないですか?
質素が基本。最低限の費用で済みます。ボーイスカウトにかかる費用は、他の習いごとや塾などに比べてはるかに安いものです。それは、指導者達が無報酬で奉仕しているからです。ユニフォームや持ち物も、最初から全部整える必要はありません。おきてのなかにも「スカウトは質素である」とあるように、ぜいたくや無駄使いを省いて貯蓄することも教育のひとつにしています。ボーイスカウトになるためには、決して多額の費用を必要とせず、一般の家庭で大きな負担となることはありません。
Q11.保護者は、どのような協力をすればよいのですか?
ビーバー隊活動原則は保護者同伴です。カブ隊以上でも当団ではできるだけ、ご協力をお願いしています。
協力のお願いは毎月の月度プログラムで連絡致します。
また、ボーイスカウト活動を知って頂くために、ボーイスカウト講習会に参加して頂いたり、興味がある方は、是非、指導者・団委員としてのご協力もお願い致します。
Q12.ビーバー隊に入隊時、何を準備すればよいですか?
準備して頂く物は、制服(ビーバーポロシャツ、ネッカチーフ、ビーバーキャップ)、いつもの持ち物、ビーバーザックです。ただし、ネッカチーフ、ビーバーノート、記章類は、入隊後に隊から授与致します。
購入して頂く物は、ビーバーポロシャツ、ビーバーキャップ、ビーバーザックです。
Q13.カブ隊上進時(小学 3 年4月)に、何を準備すればよいですか?
個人での購入品は○購 ,隊からの支給品は○支 と記します。上進時にカブ隊から案内があります。
・制服(上は半袖,下は半ズボン,○購 ),帽子(○購 ),記章類(○支 )
・ネームプレート(○支 ),チーフ(○支 ),チーフリング(○支 ),ベルト(○購 )
・カブザック(○購 ,指定のもの以外でも可)
・いつもの持ち物(7つ道具)
1.カブブック(○支 ) 2.チャレンジブック(○支 ) 3.カブ歌集(○支 )
4.ロープ(○購 ,4m でも 6m でも可) 5,雨具 6.軍手 7.筆記用具(ペン&ノート)
購入品の合計額は、約 1 万円強です。先輩スカウトのお下がりを譲って頂いている方もみえます。